なんであの曲、まだ覚えてるんだろ?──音と記憶の、不思議なつながり

こんにちは。Sol@です。
た~らこ~ た~らこ~ た~っぷり~ た~らこ~
ふとしたときに流れてくるあのメロディー。
子どもの頃に見ていたCM、ゲームのBGM、給食の時間に流れてた校内放送──
なんで、あんなに昔の音を、まだ覚えてるんだろう?
視覚はすぐに忘れるのに、音はいつまでも頭の中に住み着いてくる。
今回はそんな「音や歌がなぜ記憶に残りやすいのか?」という問いを、
脳や感覚、進化の視点から、コトトコしてみたいと思います!
1. 音は「流れ」で記憶される
まず、音は時間に沿ってしか存在できない感覚です。
1秒前の音と、今鳴っている音、それがつながって初めて「メロディー」になります。
視覚は一瞬で大量の情報を取り込めるのに対して、
音は“流れを追う”感覚なんですね。
そして脳はこの「流れ」をストーリーのように記憶します。
- ドレミファソラシド……という音階の順番
- よく聴いた順番・歌詞の流れ
- 「次に来る音を予測する」癖
→ だから、耳に馴染んだ曲は“展開の物語”として覚えているんです。
そういえばなんで「ドレミファソラシド」っていうんだろう?
2. リズムと繰り返しは“記憶の型”
CMソングや童謡には、共通点があります。
それは──リズムと繰り返し。
脳は「パターン」に強いです。
同じメロディー、同じサビ、同じテンポ……こうした反復構造は、
脳が「お、これは覚えていいやつ」と判断しやすい。
とくに語呂合わせや歌詞の繰り返しは、言葉を音に乗せる“記憶の補助輪”。
だから──
普通の文章では覚えられないことも、
メロディーに乗せると、スッと覚えられる。
九九ソングやABCソング、あれ全部、音楽の魔法なんです(ポケモンいえるかなもね!)。
記憶に残りやすいメロディーの共通点って?
3. 感情とセットで保存される
でも、それだけじゃありません。
音が記憶に強く残る最大の理由のひとつは──
感情とのつながり。
音楽を聴くと、楽しかったとき、切なかったとき、あの風景や空気がふわっと蘇ってきますよね。
これは、感情をつかさどる“扁桃体”と、記憶の“海馬”が近くにあるからなんです。
感情が動くと、記憶は「深く」残る。
→ 「懐かしい曲」が、ただのメロディーじゃなく“人生の一部”になるのはそのためです。
4. 音のしつこさは、進化の記憶?
さらにもうひとつ、興味深い仮説があります。
それは──音の記憶力の強さは、生き残るための本能だったのでは?ということ。
- 足音、動物の鳴き声、風の音、雷の音……
- 危険な音を瞬時に記憶して反応する能力
- 夜も耳だけはずっと働き続けていた
つまり、音は“命を守るためのセンサー”として、
視覚よりも“しつこく、深く”記憶に残るようにできていたのかもしれません。
6. まとめ:音は、記憶の鍵になるかもしれない
- 音は時間に沿って流れる感覚だから、脳がストーリーとして覚える
- リズムと繰り返しが、記憶の構造にフィットしている
- 感情とセットで記憶されることで、深く残る
- 進化的にも、「音の記憶」は命を守るために重要だったかもしれない
何年も聴いてなかった曲が、ふとした拍子に頭をよぎる。
それは、メロディーに乗せた“感情と記憶のかけら”が、
私たちの中でちゃんと息をしていた証なのかもしれません。
今、頭の中で流れてるその曲──
それが、あなたの問いの入り口になるかもしれませんよ?
ここまで読んでくださって、ありがとうございました🎶