身体

痛みは数えられるのか?──痛みの単位を探して

sol@

こんにちは。Sol@です。

先日、髭脱毛をしてきました。……皆さん、経験ありますか?成人男性が涙を流すくらい痛いんですよ。本当に痛い。毎日次の髭脱毛の日が億劫になるくらいには痛い経験をしてきました。

ただ、私は転んでも髭を抜かれてもただでは起きません。そんな中でも問いを探してきました。

転んだとき、火傷したとき、歯が痛むとき──
痛みは確かに「そこにある」とわかる感覚です。

でも、ふと考えてしまいました。

「この痛みって、どれくらい?数で表せるのかな?」

温度には℃(度)、重さにはg(グラム)があるように、
痛みにも単位があるのでしょうか?

今回は、そんな「痛みを数える」という不思議な問いを、コトトコしてみたいと思います!


1. 痛みに正式な単位はあるの?

まず結論から。

▶️ 痛みに正式な国際単位(SI単位)は存在しません。

  • 温度=度(℃)
  • 重さ=グラム(g)
  • 長さ=メートル(m)

……みたいに、誰が見ても同じように測れる単位は、痛みにはないんです。

なぜなら──
痛みは主観的なものだから。

同じケガをしても、「すごく痛い」と感じる人もいれば、「大したことない」と思う人もいる。
痛みの強さは、体質、感情、経験によって大きく左右されるんですね。

Kototoko Point

あなたが経験した最も大きな痛みは??


2. それでも、人は痛みを測ろうとした

医療の現場では、痛みの程度を把握する必要があります。

そこで生まれたのが、
「痛みを数値化する工夫」たち。

代表的なのがこちら👇


◎ VAS(Visual Analog Scale)

  • 0(痛みなし)〜10(最大の痛み)まで、直線上で示す方法。
  • 患者自身に「今の痛み」を自己申告してもらいます。

◎ NRS(Numerical Rating Scale)

  • 「今の痛みを0から10の間で数字で表してください」と尋ねる方法。
  • シンプルで使いやすいので、医療現場で広く使われています。

◎ McGill Pain Questionnaire

  • 痛みの「質」(ズキズキ、チクチク、ヒリヒリなど)まで細かく評価するアンケート方式。

これらは痛みを「できるだけ客観的に扱うため」の工夫だけれど、
あくまで自己申告ベース
「誰が見ても同じ数値になる」わけではありません。

Kototoko Point

痛みを”測る”ことと、”感じる”ことは、やっぱり違うんだね。


3. 「痛みの単位」を作ろうとした人もいる!?

実はジョーク交じりに、痛みの単位を提案した人もいます!

それが──
「スティング単位(Sting unit)」!

これは、昆虫学者のジャスティン・シュミットさんが作ったもの。

  • ミツバチに刺されたときの痛みを「1スティング」と基準にして、
  • 他の虫の刺し傷と比較して数値化したという、痛みのインデックス!

たとえば、

  • ミツバチ:1スティング
  • アリの一種(パラポネラアリ):4スティング(想像を絶する痛み!)

……というふうに分類されているんです。

▶️ もちろん、正式な単位ではありませんが、
▶️ 「痛みを数えようとしたチャレンジ」として、とてもユニークな試みですよね。

Kototoko Point

あなたの身の回りで単位にできる痛みはある?
私は髭脱毛でした😢


4. まとめ:「痛みは数えられない。でも、伝えたい」

今日のコトトコをまとめると──

  • 正式な「痛みの単位」は存在しない
  • それでも痛みを数値化する工夫(VAS、NRSなど)が使われている
  • ジョーク交じりだけど「スティング単位」みたいな試みもある
  • 痛みは完全には測れない。でも、人はそれを共有しようとしてきた

たとえ数えられなくても、
誰かに「痛い」と伝えたい。
誰かの「痛い」を理解したい。

痛みの単位を探す旅は、
もしかしたら──人間が人間であることを確かめる旅なのかもしれません。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
それではまた、次のコトトコでお会いしましょう🌱✨

ABOUT ME
Sol@
Sol@
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彩の国育ち。問いを愛するレザークラフター。
「答え」より「問い」が好きなタイプです。
日常に転がる“なんでだろう?”を集めたブログ「コトトコ」を運営中。
誰かの世界が、ひとつでも広がる問いになりますように。
本が好きで、レザーをいじりながらよく考えごとをしています。
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