白と鏡、どちらが強い?……ッファイ!

こんにちは、Sol@です。
さて、今回も日常に潜むちょっとした不思議にコトトコしてみましょう。
あなたは「鏡」と「白い紙」、このふたつを見比べたことがありますか?
どちらも「光を反射するもの」ですが、見た目はまったく違いますよね。
鏡は自分の姿をハッキリと映すけど、白い紙には何も映らない。
でも、どちらも「光を反射している」って言うじゃないですか。……聞いたことないって??それは好都合!こちらの記事をどうぞ!
前回リンク:「色」ってなんだろう?…アレかな??
……え、でもそれって、ちょっと不思議じゃないですか?
というわけで今回の問いは、
「白も鏡も光を全部反射するのにどうして見た目が違うの?」
です!
一見似ているようで、実は全然違う“反射”の世界。 その仕組みをコトトコしてみましょう!
1. そもそも「光の反射」ってなに?
まず最初に、基本のきから。
「光の反射」とは、光が物体の表面に当たって跳ね返る現象のことです。
中学の理科で「入射角=反射角」なんて習った方も多いかもしれません。
でもここで大事なのは、反射の仕方には種類があるってこと!
主に以下の2種類があります:
1.1 鏡のような「正反射(反射光が揃って跳ね返る)」
これは、光が表面で“ピシッ”とそろって反射するタイプ。
光の角度が保たれたまま反射するので、元の像がはっきり見えるのです。
鏡やガラス、静かな水面などで起きます。
1.2 白い紙のような「乱反射(反射光がバラバラに跳ね返る)」
こちらは、光がいろんな方向に“バラバラ”に反射するタイプ。
表面がデコボコしていたり、微細な構造がある場合に起きます。
このため、像は映らず、ただ「白く光って見える」というわけです。
乱反射ってどういう仕組みで起きるの?
2. なぜ「白」は像を映さないの?
白いものが光をよく反射するのは事実です。 でもその反射は、鏡のように“きちんと揃った”反射ではありません。
微細な凹凸が無数にある表面に当たった光は、四方八方に飛び散ります。
この状態では、「光」は目に届くけれど、「元の情報(像)」は維持されません。
だから、白は“光は返すけど、像は返さない”存在なんです。
じゃあ、「つるつる」な「白」ってどんな感じだろう??
3. 鏡はなぜ像を映せるの?
鏡の表面は非常に滑らかに作られています。 ナノレベルの凹凸もほとんどない状態です。
その結果、光は反射角を保ったままきれいに跳ね返されます。
これにより、光の「進んできた向き」や「集まり方」も保たれるため、 目に届いたときに“像”として認識できるわけです。
つまり鏡は、“光そのものだけでなく、光に乗った情報”も返してくれるんですね。
鏡の表面ってどれくらい“なめらか”なの?
4. 「全部反射する」の“全部”の意味
ここで一度立ち止まってみましょう。
「白い紙も光を全部反射している」と言われますが、 これは**「ほとんどすべての波長の可視光を反射している」**という意味です。
つまり、赤・青・緑など、目に見えるすべての色の光をバランスよく反射しているから、 「白く」見えるわけです。
鏡は、それらの光を“色”として返すのではなく、 入ってきた光の「方向・情報」をそのまま返すのが特徴です。
黒い鏡があるとしたら、どう映る?
光の「情報」ってなんだろう?
5. まとめ
- 「白いもの」は乱反射で光を“全方向に”返す
- 「鏡」は正反射で光を“元の角度のまま”返す
- だから像が映るか映らないかの違いが生まれる
鏡と白い紙、どちらも光を返してはいますが、 その“返し方”が違うことで、私たちの目に映る“世界”が変わるんですね。
日常の「あたりまえ」には、じつはこんな仕組みが隠れています。
次に鏡を見るとき、ちょっとだけその反射を“観察”してみてください。
たとえば、朝の光と夜の光ではどんなふうに違って見えるでしょう?
世界の見え方が、ほんの少しだけ変わるかもしれません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!