文化

なぜカラスは賢いのにペットにならないの?──知性と愛され度は比例しない?

sol@

こんにちは。Sol@です。

ネコやイヌがご近所で飼われているように、
もしあなたの家にも「カラス」がいたら、どう思いますか?

「うるさそう」「怖い」「ベランダが荒らされる……」
なんだかネガティブなイメージが先に浮かびませんか?

でも実はカラスって、とても賢い鳥
道具を使い、学習し、仲間とコミュニケーションも取れる──
そんな知性を持ちながら、なぜ“ペット”としては歓迎されないのでしょうか?

今回はそんな問いに、コトトコしてみました!


1. カラスって、どれくらい賢いの?

カラスは鳥類の中でも群を抜いて知性が高く、
知能指数はサルに匹敵するとも言われています。

✅ カラスの驚きの賢さ

  • 道具を使う(針金を曲げてエサを引き出すなど)
  • 交通ルールを覚える(信号の変化に合わせてクルミを落とす!)
  • 顔を識別する(人間の顔を記憶し、敵とみなすことも)

まさに“人間に近い頭の良さ”を持った鳥なんです。

Kototoko Point

もしかしてカラスって鳥の中で一番賢い??


2. 実は、カラスは飼える?

実はカラスは、日本では「特定鳥獣保護管理法」の対象
原則として「許可なく飼うことはできません」。

✅ カラスが飼われにくい理由

  • 保護対象(野鳥)のため、法律で制限あり
  • 捕獲・飼育には特別な許可が必要
  • 仮に保護しても、長期飼育は難しい(脱走や鳴き声、攻撃性)

つまり「飼われない」のではなく、そもそも“飼えない”仕組みになっているんですね。

Kototoko Point

カラスって懐くのかな?🤔


3. じゃあ、なぜ嫌われてるの?

ここが一番のコトトコポイントです。

カラスは──

  • ゴミを荒らす
  • 鳴き声が大きい
  • 墓地や電線などに大量に集まる
  • なんか“黒くて怖い”雰囲気がある

こうした見た目や行動が、
人間の不安や不快の象徴になってしまったのかもしれません。

加えて、日本では「死や不吉の象徴」として扱われる文化的背景もあり、
「カラス=怖い・不気味・避けたい存在」というイメージが強まったとも考えられます。


4. ネコと比べてみよう。まぁもちろんネコの方がくぁわいいけどね!!

ネコだって──

  • ゴミをあさる
  • 夜中に鳴く
  • 人に懐かないことも多い

でもネコは「かわいい」「自由」「愛されキャラ」。

✅ その差はどこに?

  • 見た目の柔らかさ(丸み・目の形・声など)
  • 人との歴史的な関わり方
  • 愛玩動物として飼いやすい性質

つまり、カラスは「賢くても」──
かわいい記号や愛されキャラとして演出されなかった
この差が、「飼いたい」と「避けたい」を分けているのかもしれません。


5. 知性があると、むしろ警戒される?

これは少し哲学的な話ですが、
人間は「賢い動物」に対して、時に尊敬ではなく警戒を抱くことがあります。

  • 「人間の顔を覚えて攻撃してくる」
  • 「手段を選ばずにエサを得ようとする」
  • 「こっちの行動を読まれてる気がする……」

このような感覚は、「自分たちに近すぎる」知性への不安感かもしれません。


6. まとめ

  • カラスは非常に賢い鳥。サル並の知性を持つと言われる
  • 法律で保護されており、基本的に飼うことはできない
  • ネガティブなイメージが強く、ペットにはなりにくい
  • 知性があるほど、人間は“かわいさ”ではなく“警戒”を覚えることもある
  • 好かれる知性と、敬遠される知性の違いとは?

「賢いのに、なぜか愛されない」
この問いは、きっとカラスだけのものじゃないのかもしれません。

次にベランダの向こうで鳴くカラスを見たら、
ちょっとだけその“孤高の知性”に、リスペクトを送ってあげてください。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

ABOUT ME
Sol@
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彩の国育ち。問いを愛するレザークラフター。
「答え」より「問い」が好きなタイプです。
日常に転がる“なんでだろう?”を集めたブログ「コトトコ」を運営中。
誰かの世界が、ひとつでも広がる問いになりますように。
本が好きで、レザーをいじりながらよく考えごとをしています。
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