電気って……いうほど黄色か?青白くね……?
sol@
コトトコ
──神経が伝える“不思議な感覚”の話
こんにちは。Sol@です。
蚊に刺されたあと、無性にかゆい。
でも誰かに脇腹をくすぐられると、くすぐったくて笑ってしまう。
どちらも皮膚が刺激されて起こる感覚。
でも、反応は全然違いますよね。
「かゆい」と「くすぐったい」って、何が違うの?
同じ“皮膚の刺激”なのに、なんでこんなに感じ方が違うの?
今回はそんな皮膚感覚の不思議に向き合って、
“感覚の境界線”をやさしくコトトコしてみたいと思います!
「かゆい」というのは、引っかいたり、こすったりしたくなる感覚です。
つまり「かゆみ」は、
身体の異常や異物を排除するための“警告”システムなんです。
「くすぐったい」とは、笑ったり身をよじったりしたくなる“逃避反応”に近い感覚です。
感覚 | 神経の種類 | 反応 | 目的(仮説) |
---|---|---|---|
かゆい | C線維(かゆみ専用) | 掻く・こする | 異物や炎症の排除 |
くすぐったい | C線維(触覚系)+笑い中枢 | 笑う・逃げる・身をよじる | 敵や虫などの“予測できない接触”への反応 |
どちらもC線維(遅く伝わる感覚神経)を使っているけど、
情報の処理ルートや脳の反応が違うんです。
これはちょっと面白い話。
心理学や神経学では、くすぐったさを2種類に分けることがあります。
→ ふいに触れられたときのくすぐったさ
→ 逃げたくなる・ゾワッとする
→ わざとくすぐってくるような刺激
→ 笑ってしまう・くすぐったくて苦しい
→ 「ガルギスマ」は、自分ではできない(自分で脇腹をくすぐってもくすぐったくない)
この違いから、「くすぐったさ」には社会的・感情的な要素もあると考えられています。
「かゆい」は掻きたくなる。
「くすぐったい」は笑いながら逃げたくなる。
この“似て非なる”感覚は、身体とこころが一緒に感じる“生きる知恵”なのかもしれません。
たった1つの触れられ方でも、
私たちの身体は、ちゃんとそれを“どう受け取るか”を選んでいるんですね。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
それではまた、次のコトトコでお会いしましょう🫧✨