花の色は 暖かいのが 多いな わがみよにふる ながめせしまに

こんにちは。Sol@です。
私はこの前、花屋の店先に並んだ、いろんな花を見ていました。
そこでふと、こんなことを思いました。
道ばたに咲く花や、公園の花壇、お花屋さんの店先。 ふと目にとまる花の色って、どんな色が多いと思いますか?
赤、オレンジ、黄色、ピンク…… そう、いわゆる“暖色系”の花、目立ちますよね。
でも、こんな疑問も浮かびます。
「どうして花の色って、暖色系が多いんだろう?」
実際、青や紫の花もあるはずなのに、 なんとなく“あたたかい色”の花が主役になりがちなのはなぜでしょうか?
今回はこの問いについて、 生物学・進化・そしてちょっぴり文化的な視点からも、 ゆるっとコトトコしてみたいと思います!
1. 「暖色系の花が多い」は本当?
まずは前提から。 本当に「花は暖色系が多い」と言えるのでしょうか?
実際、自然界にはさまざまな色の花が存在します。 青、紫、白、緑っぽい花も。
ただし、人が目にしやすく・印象に残りやすい色は“暖色系”であることがわかっています。
人間の視覚は赤・緑・青の三色の光を感知しますが、 特に赤〜黄色の光はエネルギーが高く、 私たちに「温かい」「目立つ」印象を与えやすいのです。
つまり、花自体の数が多いというよりは、 人間の視覚的に“暖色の花が目立つ”というバイアスがあるんですね。
人間以外の生き物には、花ってどう見えてるんだろう?
「光のエネルギー」ってどういうこと?エネルギーが低いと何色になるの??
2. 花の色は「伝えるため」にある?
では、そもそもなぜ花は“色づく”のでしょう? それは、花が虫や鳥などの受粉者(ポリネーター)にアピールするためです。
色、香り、形——それらはすべて、 「こっちに来て、花粉を運んで!」というサイン。
特に蜜を出す花は、虫に来てもらえなければ子孫を残せません。 だからこそ、目立つ色に進化していったのです。
暖色系の色は、特定の虫——とくにハチの仲間などが好む色でもあります。 これは自然選択の中で、花と虫の関係が築かれてきた結果といえるでしょう。
虫が好む花の色って、人間の好みと違うのかな?
ポリネーターってどういう生物がいるのかな?どれくらい頑張ってるんだろう??
3. 青い花が少ないワケ
ここで気になるのが「青い花」について。 確かに、青いバラや青いチューリップって、あまり見ませんよね。
その理由は、植物が“青い色素”を作るのが難しいからです。
花の色は主に「アントシアニン」という色素で作られますが、 この色素で“鮮やかな青”を出すには、pHや他の分子との組み合わせがとても複雑。
そのため、自然界では赤〜紫が多く、 純粋な青は非常に少ないんです。
つまり、技術的(生物的)な制約があったというわけ。
ですが、今や人類の技術(生物学・遺伝学)は「青い花」を創ることまで届いています。特に「青いバラ」は「夢かなう」「奇跡」「神の祝福」という花言葉が付くぐらい奇跡の花なんです!
青いバラってどんなものだろう!?なんで今までできなかったの??
4. 文化と花の色の関係
もう一つの視点は、文化的な偏り。
たとえば、日本では「桜」=ピンクのイメージが強いように、 国や地域によって“よく見る花”が色の印象に影響します。
また、花屋さんや品種改良でも、 「明るく暖かい色の花が好まれる」傾向があり、 マーケットの影響で暖色の花が多く出回っている、という面もあります。
だからこそ、私たちは“暖色の花ばかり”だと思い込んでしまいやすいのです。
花の色の「イメージ」って、誰が作ってるの?
5. まとめ
- 花の色には、生物学・視覚・文化的要素が影響している
- 人間にとって暖色系は目立ちやすく印象に残りやすい
- 虫にアピールするための進化として暖色が多いことも
- 青い花が少ないのは、生物的に作るのが難しいから
- 花屋やメディアの影響で「暖色が多い」と感じやすくなっている
「暖色の花が多い」ことに、ちゃんと理由がある。
次にお花を見かけたとき、ちょっと色に注目してみてください。 もしかしたら、今まで見えていなかった色の“戦略”が見えてくるかもしれません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!