身体

心の痛みは数えられる?──見えない痛みの定量化への挑戦

sol@

こんにちは。Sol@です。

これまで「身体の痛み」をめぐる旅をコトトコしてきました。
でも、痛みにはもうひとつ、大切な側面があります。

それが──
「心の痛み」です。

悲しみ、孤独、失恋、喪失、不安……
どこにも傷はないのに、確かにそこにある痛み。

今回は、そんな「心の痛み」を数えることはできるのか?
その問いを、静かにコトトコしてみたいと思います。


1. 心にも、確かに痛みはある

心の痛みは、目には見えません。
でも、私たちはそれを体感しています。

  • 胸が苦しくなる
  • ご飯が喉を通らない
  • 涙が止まらない
  • 呼吸が浅くなる

心の痛みは、
ときに身体にも影響を与えるほど、リアルな感覚です。

Kototoko Point

心の痛みって、体の痛みより痛いかも……


2. なぜ心の痛みを数えたいと思ったのか

心の痛みは、本人にしかわかりません。

でも──
もし、何も見えなければ、
周りの人には「大したことない」と思われてしまうかもしれない。

だから人間は、

▶️ 苦しみを伝えたい
▶️ 理解したい
▶️ そして支え合いたい

そんな願いから、心の痛みを測る試みを始めました。

Kototoko Point

測ることは、理解しようとすることでもある。


3. 試みられている方法たち

もちろん、心の痛みは温度や重さのようにそのまま測れません。
でも、間接的に「痛みの深さ」を探る道具はいくつかあります。


◎ ① 心理テスト(抑うつ尺度、BDIなど)

  • 質問に答えてもらい、気分の落ち込みの程度を数値化する方法。
  • たとえば「ベック抑うつ尺度(BDI)」では、
    自己申告式で抑うつ症状を点数化します。

◎ ② 不安尺度(STAIなど)

  • 不安の程度を数値で表すためのアンケート。
  • 状態不安(今感じている不安)と、特性不安(もともとの傾向)を分けて測ることもできます。

◎ ③ 生体反応のモニタリング

  • 心拍数や皮膚温度、発汗などを測定し、
    ストレスや不安のレベルを推定する試みも進んでいます。

こうした方法を組み合わせることで、
心の痛みを「ある程度、見える形」にしようと努力が続けられているんです。


4. それでも、難しい理由

でも、やっぱり心の痛みは単純ではありません。

  • 同じ出来事でも、人によって感じ方が違う
  • その日の体調や環境によっても変わる
  • 自分でもうまく言葉にできないことがある

つまり、
心の痛みは、”単なる量”では語れない感覚なんです。

▶️ 数字にすることで理解しやすくなる部分もある。
▶️ でも、数字だけでは決してすべてを表しきれない。

そんな繊細な世界が、心には広がっているんですね。


5. まとめ:心の痛みを、感じあう世界へ

今日のコトトコをまとめると──

  • 心にも、確かに痛みがある
  • それを見えるようにする努力(心理テストや生体反応測定など)が続いている
  • でも、痛みは単なる数では測れない
  • 本当に大切なのは、数値の裏にある「その人自身」を見ることかもしれない

私たちは、完全に心の痛みを数えることはできないかもしれない。
でも──

「苦しい」と言った誰かに、
そっと手を伸ばすことは、できる。

数値では測れない温かさが、
きっと、そこにはある。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
それではまた、次のコトトコでお会いしましょう🌱🌸✨

ABOUT ME
Sol@
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彩の国育ち。問いを愛するレザークラフター。
「答え」より「問い」が好きなタイプです。
日常に転がる“なんでだろう?”を集めたブログ「コトトコ」を運営中。
誰かの世界が、ひとつでも広がる問いになりますように。
本が好きで、レザーをいじりながらよく考えごとをしています。
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